« 多摩電子工業 Bluetooth ステレオイヤホン BS36を分解する | トップページ | 作業用ノートPC探しで秋葉散策 »

2023年8月27日 (日)

Proxmoxの導入・仮想端末構築及びWindowsアプリケーションのLinuxへの移行作業

運用中の古いPCを退役させて新PCに移行する作業を実施。
新規調達したPCにハイパーバイザーを導入して仮想PCを構築し移行する。

今回はHyperViserであるProxmoxの導入を前提として調達したのでPCはOSレス。
Windows11にアップグレードする予定もない為、CPUは第8世代以降にこだわる必要もなかったので比較的安価に調達可能な第7世代以前のPCを導入。
HyperViserを導入した理由は複数のWindowsPC上で展開しているネットワーク上のサービスをProxmox上に作成したLubuntu+Wineの仮想端末に移行して稼働する物理PCを集約する為。
手始めにDice運用の為だけに稼働していたEeeBOX EB1007のDiceアプリの移行とEeeBOX稼働停止及び取り外し。
Diceアプリの運用自体に問題は無かったが、Atom D410でWindows10を動かすのは無理があったのでいい加減止めたかった。

・作業内容
Diceによるモバイルルータ(Wimax)のWAN側グローバルIPの監視を仮想端末にインストールしたLubuntu+Wineでの運用に移行。

・移行元PC
Asus EeeBox EB1007
CPU:Atom D410 (1Core2Thread)
Memory:2GB
OS:Windows10 Home

・移行先PC
Lenovo ThinkCenter M700 Tiny
CPU:Core i3-6100T(2Core4Thread)
Memory:32GB
OS:Proxmox 8.0.4

・EB1007の移行先環境
OS:Lubuntu 23.04(Proxmoxの仮想端末上)
CPU:Qemu(2Core2Thread)
Memory:2GB

・Proxmoxの設定
Proxmoxのサマリー
Pve001
リポジトリ
Pve002
2つあるenterpriseのリポジトリを無効化・pve-no-subscriptionの追加を実施

・仮想端末設定
ハードウェア
Pve003

・Lubuntu稼働画面
Pve004
目的であったLubuntuでWineによるWindowsアプリのDice稼働は特に問題なく行えた。
現状2つのDDNSサーバへグローバルIPを登録する設定で運用しているがIP変化時に自動的にDNS情報を更新できる所まで確認できた。
仮想端末の自動起動設定とLubuntu起動時のDice自動起動設定も問題なく行えており、本番運用するのに特に問題はなさそう。
しかし一点難点があり、Diceのアプリを最小化すると二度とデスクトップ画面に表示できなくなる現象が発生している。
この環境固有の問題と思われるが今の所はアプリを最小化しないで運用する対応で対処することに。

思ったよりCPU使用率は高くなく平均で4%程度、RAM使用率も2GByteの75%前後の使用率で安定。
これなら複数仮想端末を運用してもリソースが足らなくなる可能性は低そうである。

2023/8/28追記:
Windowsから見た仮想環境がどうなっているのか気になったので仮でWin10Proをインストールしてみた。
Pve_win10pro 
タスクマネージャ上のCPUはQEMU Virtual CPU version 2.5+の表記。
CPU-ZではPentium 4の表記。

設定で仮想TPM2.0ユニットを有効化しているので元のCPUはCore i3-6100TとWindows11のインストール要件を満たしていないにもかかわらずそれ以外はインストール要件を満たしていたので、元CPUと違うCPU名で認識されている為に結果としてアップデートチェックは通った様である。
流石にQEMU Virtual CPUがインストール要件を満たしているとは思えないのでCPUチェックはブラックリスト方式で行われていると推察される。

|

« 多摩電子工業 Bluetooth ステレオイヤホン BS36を分解する | トップページ | 作業用ノートPC探しで秋葉散策 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

ハードウェア」カテゴリの記事

ソフトウェア」カテゴリの記事

Proxmox」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 多摩電子工業 Bluetooth ステレオイヤホン BS36を分解する | トップページ | 作業用ノートPC探しで秋葉散策 »