INTEL N95搭載のミニPC購入
前に購入したCeleron N5095搭載PCとどれ位性能差があるのか気になったので買ってみた。
購入したのはBeelink MINI-S12 ホワイト。
価格が29,800円だがGWセール価格で23,800円で購入。
同じく新しく出たN100版と迷ったが性能に大きな差がなさそうなのと価格差が大きかったのでこちらに決定。
PassmarkではN95の方がN100を上回る数値である。
これはN100がTDP 6Wに対してN95が15Wなのが影響していそう。
N95とN5095と比べると30%強のスコアアップである。
前に買ったN5095では艦これをプレイするとCPU使用率が70%程度とかなり高かったのでN95には出来ればCPU使用率が50%程度に収まらないか期待していた。
結果から言うと誤差のレベルでしか変わらなかった。
・MINI-S12 INTEL N95
全体的な感想から言うとN5095を搭載したMINISFORUMのJB95とBeelinkのMINI-S12では使用する上での差異は感じなかった。
今買うならN100/N95が出たことによりN5105/N5095は相対的に価格が低下すると思うので、価格差を見て好きな方を買えばいいかなと思う。
今回買ったMINI-S12はJB95より一回りコンパクトな筐体でプラスチック製の為非常に軽量である。
但しその小ささゆえか廃熱処理能力はやや劣る様でCPU温度はやや高めになっている。
CPUをぶん回すと95℃まで上昇しそこで止まっている様なので多分上限温度による性能制限も掛かっていると思われる。
とは言えJB95と違い今の所は特に何かテスト的に使用する用途も考えていないので、別用途で使用しているM93p Tiny上に間借りして起動していた艦これをMINI-S12に移動、しばらくこちらを艦これ専用機としてプレイしてみることにした。
ただ艦これをプレイしているとCPU温度が90℃近くで張り付くことから何らかの熱対策を実施する必要がある。
一応手持ちの空冷用FANで筐体を冷却したらそれなりの効果があったので、外付けUSB接続FANで筐体を強制空冷することに。
120mmのケースFANに速度調整用のコントロールスイッチを用いて2段階速度調整を行えるようにした。
PC側面の吸気スリットに送風する形で設置、冷却能力を調べてみたら以下の様になった。
設置前は92℃だったCPU温度が68℃と24℃も低くなった。
流石に全力送風は少々うるさかったので半分の風力に変更すると72℃付近で安定した。
多分筐体全体に送風が当たる事による冷却効果と周囲に滞留していた高温の排気を再吸入しなくなったことによって冷却効果がアップしたと思われる。
ちなみに天板部分から送風した時より側面から送風したほうが温度低下速度が速かったので、側面冷却の方を採用した。
取り合えず当面はこれで様子見。
2023/05/07追記:
ThrottleStopの存在を思い出したので何か弄れる項目は無いかテストした。
電力設定周りを変更したかったが直接設定ができなかったのでターボブーストの禁止と省電力設定をしてプレイに影響が出るのか確認。
消費電力は15Wから5W前後へと約1/3に低下、CPUクロックも1.7GHz上限になりターボブーストしなくなったがゲームプレイに特に支障はなかった。
というかCPU使用率も特に変化せず全く差が判らない状況。
消費電力が低下したことによりCPUの温度モニターでは75℃-80℃付近で推移していたCPU温度が58℃-62℃辺りまで低下した。
この状態で外部冷却ファンを停止して74℃-78℃付近でCPU温度が安定した。
CPU温度的には外部から強制冷却しなくても問題ない温度に落ち着いたので外部ファンは一旦停止し暫く運用してみることに。
しかしCPU消費電力を5Wまで下げても通常使用にほぼ影響が感じられないのは良い意味で期待を裏切られて驚いた。
N100とN95の違いはCPU消費電力とGPUの実行ユニットの数だがN100はN95よりGPUの実行ユニット数が多い代わりにGPU動作周波数を下げて省電力化しており、トータルで見た場合の性能差は消費電力以外はあまりなさそう。
消費電力的にN100の購入を考えたがコスパ的にはN95が優れていたのでこちらにしたが、電力制限でN100と同等まで消費電力を下げても体感できるほどの目立った性能低下は無かったので結果的にはN95の選択は良かったのではないかと思う。
2023/8/15追記:
最近検証動画でN100のTDPは平均値で実際の最大消費電力はN95とあまり変わらないとの結果を見た。
こちらでは検証環境が無い為、比較はできないが実運用上では気にするほどの差は無いのかもしれない。
それとは別に現在15W->8W制限運用中のN95の性能がどれほど落ちているのか気になったので調べてみた。
たいていはcinebenchでやっていることが多いが、私がCPUの性能を見る場合にはPassmarkを参照しているのでPassmarkのベンチで調べた。
・消費電力設定
・電力制限なし
・PassmarkでのCPU MARK値
現時点でのPassmarkでのCPU MARK値が5456で制限なしの時と概ね同じ値なのでテストとしては問題無さそう。
省電力時のCPU MARK値が3449、最大消費電力が7.7W
ワットパフォーマンスは3449/7.7=434.9
制限なしのCPU MARK値が5554、最大消費電力が19.7W
ワットパフォーマンスは5554/19.7=281.9
性能比較では3449/5554=0.60
消費電力比較では7.7/19.7=0.39
CPUの電力60%カットして40%の性能低下という事になる。
逆にいうと40%の消費電力で60%の性能が出ているという事。
ちなみに省電力運用中のN5095で計測した結果は下図の通り。
N95と同じくTDP15Wで現状最大消費電力は最大8.1Wまで低下しているがPassmarkでのCPU MARK値は3737。
PassmarkのHPでのCPU MARK値は4125なので90%位の性能が出ている計算になる。
上記比較表と電力制限時の性能を鑑みると私の環境では制限運用している状態ではN95よりN5095の方が性能が高いとの結論になってしまった。
新型の省電力コアのNシリーズCPUは最大動作クロックを引き上げた分性能が高くなっているが騒がれているほど画期的なCPUでは無いのかもしれない。
でもローエンドミニPCの価格は確実に下がったのでコスト面では画期的なのかもしれない。
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