19年前のVIA EPIA-M マザーボードを修理する
時間が取れそうなので昔メインPCとして使っていた自作PCのマザーボードを修理する。
修理状況は順次追記の予定。
調べたら2002年末発売なので2003年初頭に購入したと思われる。
J3218が17年前なのでこれは19年前という事になる。
修理するのは当時小型省スペース・省電力をコンセプトにメインPCとして構築した自作PCのMiniITXマザーボード。
オンボードCPUにVIA C3-933AMHz、メモリーDDR266(PC2100) 512MBを搭載しWindows2000Proで運用していた。
1GHz駆動のCPU採用の上位モデルもあったが、同時に購入したPCケースの付属ACアダプタでは出力が足らずに不安定な動作になるとの事で断念した経緯がある。
当時対抗馬であったINTEL Pentium-III/Celeron CPUと比べて最大消費電力が60%、価格は1/3とお手頃価格でそれなりに売れていたCPUである。
元は組み込み用途を想定したCPUなので性能的にはCeleronに負けている。
一応まだ使用可能な筈だがLANポートが使えなくなっていたりUSBが不安定だったりした記憶がある。
マザーボード上のコンデンサがいくつか破裂しているので多分これが原因と考え今回修理することに。
コンデンサ頭部の膨張。
2個共に破裂、液漏れ。
左上が破裂液漏れ、右下が頭部膨張。
交換が必要なコンデンサは
105℃ 10V 1000μF が3個
105℃ 6.3V 1000μF が2個
どちらも直径は8mmタイプの物。
交換用コンデンサは発注したので届いたら交換する。
2021/04/24追記:
上記状態で一応通電確認したらBIOS画面は立ち上がった。
多分ダメになっているのは電源ラインのノイズ対策用コンデンサだと思うので、起動はしてもこのまま運用すると安定しない可能性が高い。
しかしコンデンサがダメな状態で起動するなら、なくても起動するんじゃね?と試しにコンデンサを取り外して起動確認。
問題なく起動しました。
交換用コンデンサが到着したのでマザーボードへ実装。
HDDを接続にて起動確認を実施、正常にOS起動しました。
LANポートも問題なく動作し特に不具合はない様子。
しかしCPU-Zを走らせてCPU情報を取ろうとしたらリブートが入る。
OSの不具合かソフトの対応問題か不明だがいくつか古いバージョンを落として動作させるが同じ状況が発生。
最終的にVer1.06で若干ウィンド表示がおかしいが動作した。
VIA C3の認識にならずPentiumIII扱いとなっている。
CPU-ZはダメだったのでHWiNFOで調べたらこちらは特に問題なく動作した。
ちゃんとVIA C3のロゴが表示されている。
ちなみにチップセット内蔵グラボは内部AGP接続されている様子。
ロゴがATIになっているがこれはVIA/S3のロゴが無いので下で書いてある外付けグラボのチップベンターの画像が残っている為。
VIA/S3のS3とはS3 Graphics社のことでS3 Graphics社はVGA以上のカラー画面を表示するにはクソ高かったフレームバッファを搭載するしかなかったところへグラフィックアクセラレーターと銘打って安価且つ高性能でデスクトップ画面を拡張してくれるチップを初めて出したメーカーである。
2Dグラフィックの時に大手有名メーカであったが3D化の波に乗り損ねて色々あってVIAが買収してその技術を使っていたからこの頃はまだ名前が残っている。
で、この頃はあまり知識が無かったので内蔵より外付けグラボのほうが高性能という認識で後から何も考えずに適当に安いグラボを買って取り付けた。
ATIのRadeon 9250、”R9250L 128M PCI”で調べると似たようなカードがヒットするがファン付きファンレス両方ある様子。
当時は実装してスペックアップの効果が無かったがメインメモリをシェアしないでよいのでそのまま使っていた。
今調べると内蔵グラボとの比較はこんな感じ。
内蔵グラボも”戦闘力…たったの5か…ゴミめ…”という声が聞こえてきそうだが、それよりも低い3である。
ちなみに今使っているグラボはこんな感じ。
RX 570も高性能な方ではないが時代の進歩を感じますな。
一応解像度は2Kモニタまでサポートしているのでデスクトップの画面表示だけなら今でも使えるかも。
ついでに内蔵しているHDDの状態もCrystaDiskIinfoで確認。
OSはMaxtor 6Y120L0 122.9GBのHDDにインストールされている。
一応問題はなさそうだ。
データ領域としてWestanDigitalのWD800BB-00CAA1 80.0GBを装着しているがこちらはかなり状態が悪そう。
生データで代替処理済セクタ数がB2、代替処理保留中のセクタ数がF5、回復不可能セクタ数が1となっている。
完全フォーマットしてみたら直る可能性もあるが通常ならデータを別HDDへ退避して除却処分でしょうな。
まあ今更なのでざっと確認して必要なデータがあったら退避するくらいしかしませんが。
一通り動作確認して問題はなさそうなので修理はいったん終了とする。
時間が出来たらLinuxでも突っ込んで遊んでみるのもよいかもしれない。
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