17年前に購入したeMachines J3218を整備する。

ちょっと時間が出来たので旧メインPCとして2004年に石丸電機で購入したeMachines J3218を十数年ぶりに動かすにあたって軽く整備してみた。

eMachinesは当時低価格PCをメインに展開していたメーカーで確か日本では九十九電機が販売をしていた。
そして当時九十九電機と提携していた石丸電機でもeMachinesを販売していた。

その後eMachinesはGatewayに買収されGatewayの低価格PCのブランド名となり、さらにGatewayがAcerに買収された後もしばらくは同社のPCブランド名として残っていたが最終的には終息した。

以上、メーカーの大まかな来歴はともかくeMachines J3218のスペックは以下の通り。
CPU:AMD AthlonXP 3200+
HDD:160GB
Memory:512MB
Graphics:nVIDIA geFORCE4

一応販売されていたシリーズでは最上位モデルで当時8万5千円位で購入。

マザーボードの写真

電解コンデンサに特に異常があるものはなかった。
CPUのヒートシンクは取り外し済み。
ヒートシンクを外すのに電源ユニットが邪魔だったので電源も取り外し済み。
右下のPCIスロットに刺さっているカードはモデムカード。

CPUのグリスの塗りなおしの為に一旦CPUを取り外した。

同時代のDuronも持っているので掲載。

CPUダイの色は違うが構造は似てますな。

CPUファン

軽く清掃済み。

電源ユニットも内部の埃清掃の為に分解、FANの清掃も実施した。

ケースファン

こちらも軽く清掃済み。

再組立て後に起動したら長音のビープ音が繰り返し鳴って起動失敗、BIOS画面までたどり着けず。
CMOSクリアしたら直った。
ハード構成はデフォルトからMemoryは512MB＊2枚に増設されており、HDDは160GBから20GB＊２台に変更されていた。
WindowsXPがインストールされており正常に起動、特に問題なく動作した。
以下、HWINFOでの情報。
CPU

マザーボード

First International Computer製AU31、AthlonXPの他にDuronも動作する様子。

ついでに出てきたIDE HDDを接続して動作確認。
1.JTS MODEL C3200-2AS 3.2GB HDD

あまり馴染みがないメーカーだが調べたらJTSはインドのメーカらしい。
同時代のConner製HDDも持っているがどちらもメーカーとしてはもう存在していない。

2.WesternDigital MODEL WD1600BB-22FTA0 160GB HDD

多分これがJ3218に搭載されていたオリジナルのHDDだと思う。
HDDメーカーは沢山あったが現在はWesternDigitalとSeagate、東芝位しか残っていない。

3.Quantum Fireball ST 3.2GB HDD

これも結構有名なメーカーだったがMAXTORが買収->MAXTORをSeagateが買収となり現在は残っていない。
この時代のHDDは生産を松下寿電子に委託していたので一応日本製と思われる。

3台とも正常に認識されたが2台は代替セクタ処理が発生していたのであまり状態はよろしくない様子。
PCに搭載している2台の20GB HDDでも1台で代替セクタ処理が発生していた。

WindowsXPの動作としてはとても軽く起動も早かったのでHDDのアクセスの遅さを感じなかった。
しかしインターネットへの接続はほぼ全滅でIEで真面に閲覧できるHPがほぼ無かった。

残念ながら現在のインターネットメインの環境ではほぼ活用の機会は無いので過去資産の運用位しか使い道がない。
まあ私の場合は過去資産を動かす可能性もあるので正常に動作してよかったのである。

余談：
一応Windows10が入らないか調べてみたがそもそもCPUがSSE2対応していないのでWindows7のSSE2対応更新プログラム前までのバージョンしか入らなさそう。
Windows7が入るならまだ何とか使えるかもしれない。
WindowsVISTとWindows7のインストールイメージとライセンスは持っているので気が向いたらインストールしてみるかもしれない。