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2019年7月14日 (日)

Acer Aspire L3600-A10を修理する その5 BIOS ROM復旧準備編

ここまで来たら最後までやれることはやろうと書き換えに失敗したBiosの復旧を目指すことにした。

取り合えずBios復旧の手段を考えた。

1.同型機購入
 同型機を購入しROMを移植する。
 しかし古すぎてジャンクでの入手もむつかしいことが分かった。
 一応調査中にジャンクが有ったが電源アダプタなしで動作未確認の為、最悪Bios更新に失敗したものの可能性もあった。
 結局動作未確認のジャンク品は不確定要素が多いので没に。
 動作確認済みの完動品もあったがコスト的に同じ値段で新品の現行機器を買ったほうがいいよねという感じだったのでそれもなし。

2.Biosチップ購入
 海外サイトでL3600のBiosを書き込んだチップを販売しているところがあった。
 日本円で凡そ1000円ちょいで購入可能。
 Bios復旧で情報を調べた際にちょいちょいこの手のBIOSチップ販売サイトを利用して復旧した方がおり、恐らく確実に復旧できる。
 なので最終手段として考慮することに。
 ただしこの方法で復旧するとモデル名がAspire L3600ではなくVeriton L460になるらしい。
 Veriton L460はAspire L3600の法人向けモデルで実質同型機なので動作に問題ないらしいがモデル名が変わるのはちょっと・・・。

3.ROMライタを使用する
 一番メジャー?な方法。
 自分の手で何とかすることを目標にしているのでこの方法を第一手段とすることに。

BIOS復旧で調べるとメーカのROMファイルは大体はほぼそのまま使える様なので上記方針にのっとり先ずはROMライタを探すことにした。
一番最初に引っかかってきたのはこのROMライター。
Ezp2010
EZP2010でネット上の評価も悪くなくお値段も1000円ちょいとリーズナブルな為、これならいいなあと思ったがよく見るとROMのICが8本足のDIPタイプの物を下から上にコピーする物でL3600のBiosチップがPLCC32タイプであることから足の数が全然足りていないので多分使えない事が予測できた。
なのでさらに調べていくとTL866AやTL866CA、TL866II PlusというROMライタが引っかかってきた。
Tl866a
上記画像はTL866A、他のモデルも見た目はほとんど変わらない。
3機種とも海口鑫工电子有限公司 というメーカが製造しており割と評価はよかった。
ICソケットはDIPタイプだがこのタイプのROMライタにPLCC用の変換下駄を履かせれば問題なく対応できることも分かった。

TL866II Plusが現行機種で書き込みソフトがWindows10に公式に対応しており、DIP-TLCC変換アダプタ込みで6000円ちょいとそこまで高額ではなかった事もあり必要コストと割り切ってこれを購入することにした。
無論、購入前にメーカサイトの対応チップ一覧からL3600のBIOSチップに対応していることも確認した。
あとTL866A,TL866CSは模造品が出回っており今売っている物は最悪偽物の可能性があるとの事なので、敢えてリスクをとる必要もないので避けた。
下図が今回購入したTL866II Plusとアダプタセットである。
Tl866iiplus
ROM取り外しのツールと各種変換アダプタ、PCと接続するUSBケーブルと書き込みソフトウェアを収録したCDがセットである。
注文して気が付いたがこれ中国からの発送なので到着までに時間が掛かる。
Amazonの追跡表示だと6/29注文で7/12の金曜日到着予定。
Amazon_tracking_m
で中国郵政の追跡画面。
Chainapost_tracking_m
最初はKWS(川崎の略称)と表示されていたが後から表記が変わっていた。
Chainapost_tracking2_m
最初川崎宛てだったの船舶輸送だと思っていたが航空公司と出ているので航空貨物で来るようだ。
それと実は国際郵便の場合は日本の郵便追跡からも確認できることに後から気が付いた。

Japan_post_tracking_chainapost
日本に来てからの情報しか見れないと思っていたので中国側の追跡情報が表示されてちょっと驚いた。
それで肝心の物は最終的には7/12に届かず7/13に到着した。
Chainapost_tracking3_m
中国側出庫の7/4から日本到着7/12まで8日間荷物が止まっていたようだ。

荷物到着まで時間が空いたので待っている間にROMライタのメーカサイトから最新版のソフトウェアをダウンロードしたり、Acer(AMI)のROMファイル構造を調べたり、AMIのBIOSツールを探したりして時間をつぶしていたが、これでいよいよROM復旧作業を実施することができる。

実際のBIOS ROMからデータを吸い出したことがないのでメーカのBIOS ROMファイルがどう書き込まれているのか今一はっきりしなかったが、取り合えずやればわかるさ!と言う事で早速実践することにした。
次回BIOS ROM復旧実践編の予定。

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