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2019年7月 3日 (水)

Acer Aspire L3600-A10を修理する その2 部品調達・修理編

基板修理に必要な部材を調達して修理を行った。

・アルミ電解コンデンサ
Photo_20190703202601
ESRが低い程ローパスフィルタ機能が高くなる(高周波の減衰率が高くなる)との事。
正直交換前のコンデンサの規格を見てないのでよくわからないが、低ESRでないコンデンサを低ESR品と交換した際の副作用として回路が共振を起こす可能性があるとの事。
まあ電源近くのコンデンサなので高周波減衰用だろうし2個だけだからもし違っても多分大丈夫だろうと購入。

・ボタン電池ホルダー
Photo_20190703203501
CR2032のコイン電池を交換式にするためのソケット。
形状は色々あるが今回はこのタイプをチョイスした。

取り合えず基板上の不良コンデンサを取り外し、調達したコンデンサの取り付けとコイン電池ホルダーの取り付けを行った。
・コンデンサ取り換え前
Photo_20190703204101
写真を見て気が付いたが写真左側赤丸を付けたコンデンサとその右隣のコンデンサは同一スペックの物だが、赤丸を付けたコンデンサは頭が膨らんでいるだけでなく底抜けも起こしていたので基板から浮き上がっているのが確認できる。

・コンデンサ取り換え後
Photo_20190703204201
交換前のコンデンサより直径が大きくなったのでやや実装が窮屈になっている。

・取り外したコンデンサ
Photo_20190703205301
頭側(防爆弁)が膨らんでいる。
写真では見えないが下側も膨らんでいた。
部品調達後に調べて判ったがこのコンデンサは日本ケミコン製KZJシリーズの物。
低ESR品らしいがこのメーカのKZE、KZG、KZJシリーズの品質は余り高くないらしい。
因みに防爆弁の形である程度メーカが判るみたい。

・CMOS用コイン電池取り外し
1
取り外したコイン電池。
電極が他と接触しないように絶縁されている。

2
絶縁を剥がした所。
電極に直接溶接されているのが判る。

・コイン電池ホルダー取り付け
3
コイン電池ホルダにコネクタケーブルをハンダ付けしコイン電池を装着。
コイン電池ホルダーの下のBIOS ROMのソケットに両面テープで固定し、基板に直接接触しないようにする予定。
元の電池も同じように固定されていた。
電池全体を絶縁はしないつもり。

これで一応最低限の修理は行ったのでNECの2.64Aのアダプタを仮電源としてメイン基板とメモリー、CPUだけの最小構成で通電確認を試みた。

結果、今まで無反応であった画面にBIOSの画面が表示されるようになった。
Bios1
Bios2

無事基板を復旧することができたので作業を先に進めることができる。
次はPCとして使用できるようにOSをインストールする予定。

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