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2019年6月 5日 (水)

Acer Aspire V3-571 CPUアップグレード計画

という名のメモ書き。
進捗は随時追記・記載の予定。

作業結果としてCPUを交換してV3-571 H54DはV3-571 H78F相当のCPU性能となった。
以下本文
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私の所有しているH54D/KというかV3-571シリーズはカタログ上はCore i5 3210Mを搭載したモデルしか発売されていない様だ。
その為どのCPUとなら交換できるか下調べを実施。

調査結果から
・メンテナンスマニュアルはV3-571とV3-571Gが共通となっている。
・571Gにはマニュアル上Core i7/i5/i3 とPentium B960/B970 のモデルがある。
・BiosはAcerのサイトからダウンロード出来るものを見る限り571/571G共通に見える。
 BiosファイルのMD5ハッシュ値を取ると両方とも同一となる。
 MD5:f2cee0e92ff9d74afb131882285ed5d6

以上の事からV3-571Gで用意されているモデルのCPUは載せ替え可能と推測される。
候補となるCPUは以下の通り。
・Core i7
 3820QM/3720QM/3610QM/3612QM/3520M
・Core i5
 3320M/3360M

次に載せ替え候補のCPUを以下の条件で選定する。

・TDPは35W
・PassmarkスコアがCore i5 3210Mよりそれなりに上回る物
V3571_cpuz

これは載せ替え候補のCPUにはTDP 35Wと45Wの物があるがメンテナンスマニュアル上にはヒートシンクの種類が複数種類あること、ACアダプタが2種類あること(65W/90W)からTDPの違いによって変更している可能性を考慮して現状と同じTDPの物を選択することにした。
(但し上位モデルはGPUを別途搭載しているものがあるのでその分ACアダプタが強化されていると思われる。よってCPUがTDP45Wでも65Wアダプタで問題ない可能性は高い)

上記条件に該当するCPUは一つあった。

・Core i7 3612QM

Passmarkスコア的は3612QMは6819で3210Mの3826に対して約1.8倍となる。
このスコアはRyzen 3 2200GE辺りと似た数値となり今メインで使っているデスクトップPCの性能と割と遜色なくなる。
よって上記CPUでアップグレードを進めることとした。

Cpu_passmark

次に必要部材の調達価格。

・3612QM
 10,000円前後(6/3調達実施)
Cpu_3612qm  

・CPUグリス
 数百円(6/4調達完了)
・グリスクリーナー
 数百円(6/4調達完了)

Photo

アップグレードのコスト的には十分許容できる範囲に収まる。
因みに同等CPUスコアの中古ノートPCを買うと4万円位掛かる。
新品ノートPCだと5万~6万位である。

6/4にとりあえず必要と思われる部材の調達を実施した。
CPU交換作業は調達品が揃った時点で実施し結果は以下に追記の予定。

CPUが届いたので交換作業実施。
送ってきたCPU。
0002
コアの放熱部だけグリスが拭き取られていた。
周りの不要グリスは後で清掃した。

ノートPC本体ばらしてCPUボードへアクセス。
0003  
この辺はメーカーのメンテナンスマニュアルを探してきていたのでスムーズに分解できた。

ヒートシンクとファン取り外し。
0004
ヒートシンクとファンはネジを外すと簡単に外れる。
ファンと放熱フィンの間にヒートパイプを挟んで冷却する構造になっているが、放熱フィン側に予想外に綿状のゴミが詰まっていた。
これは後で除去してきれいにした。

ヒートシンク取り外したCPU。
0005 
送ってきたCPU程大量にグリスは塗られていなかった模様。
まだ液体状で固まっていなかった。
この後グリスクリーナーでふき取ってます。

CPU載せ替え後。
0007
送ってきたときに残っていた不要グリスはグリスクリーナーでふき取ってきれいにしたあと。
この後グリス塗りなおしてヒートシンク取り付けたが写真は撮り忘れたのでなし。

CPU交換後に本体仮組して電源投入を行った。
BIOS画面。
0008
CPU名称がi7-3612QMと変わっており正常に認識している。
地味にうれしい。

Windows10起動後にCPU-Zで状態確認。
V3571_cpu3612qm
ちゃんと認識している。

タスクマネージャで確認。
Taskmgr_cpu_3612qm
4コア8スレッドの表示がされている。

DiskMarkでSSDのテスト
・CPU交換作業前
Ghssdr2sa240_20190119

・CPU交換作業後
Ghssdr2sa240_20190605_acerv3571_i7_3612q
SeqQ32T1のリード値が下がっているが4KiBQ32T1のリードは倍近く上がっている。
また4KiBQ32T1と4KiBQ8T8の書き込みの値も大幅に上昇している。

今回交換作業にかかった時間は2時間程。
一番手間取ったのがCPU取り外しで、CPUのPINロック機構を触るのが初めてだったのでロックネジを180度回すことに気が付かず90度回して抵抗が有ったのでそこで止めてしまいCPUが抜けずに悩んでいた。

それ以外は特に問題なく作業は終了。
ネットで探してもこの機種でCPU交換している記事は見つからなかったので最悪無駄に終わる可能性もあったが問題なくアップグレード出来て一安心である。
しかしサブ機になったことで色々実験的なことをやった結果かなり良いスペックになりました。
現時点でのスペックを考えると同等品に買い替える前提だと6万円くらいしそうです。

CPU:Core i7-3612QM
SSD:240GB
Memory:16GB
USB3.0 1Port
USB2.0 2Port
Monitor:15インチ HD(1366*768)

もうこっちがメインPCでも良いかも知らんね。

この後Windowsアップデートで1903が落ちてきてアップデートはいったら一部ドライバが当たっていないものが出ていた。
調べたらBroadcomのxDPictureCardとMemorySticのドライバの様だ。
物理媒体を使用していないので問題はないが何とかする予定。

ドライバはWindows_oldのフォルダから持ってきて直った。
ついでにPassmarkBench走らせてみた。
Passmark_bench
CPU Markは7606とHP上のものより高く出た。
他のCPUベンチマーク情報の最後が2013年でOSがWindows7の頃だったのでOSが10になってCPUの性能がより引き出せる様になったのかも知れない。

CPU載せ替え後にAcerの日本語カタログベースで確認したら最初に調べた英語版のメンテナンスマニュアルベースとちょっと違っていた。
出てこないCPUもあるので国内販売されていなかったのかもしれない。
V3-571はi5-3210Mとi7-3612QMのモデルがあるので最初からi7-3612QMとは問題なく交換できる可能際は高かったことが分かった。

・Acer Aspire V3-571-H5x
571_h5
・Acer Aspire V3-571-H78
571_h78

・Acer Aspire V3-571G
Cpu



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