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2019年1月 4日 (金)

Acer Aspire V3-571を分解してみた。

2012年に購入してからずっとメインPCとして使ってきた。
今もってCPU処理能力に不満を覚えることはほとんどないのだが、如何せん周辺インターフェースが世代遅れとなってきておりそれに足を引っ張られる形となっている。

現在OSはWindows7からWindows10へ、HDDも500GBからSSHDの2TBへ換装したりとアップデートを行ってきたがHDDの時にはアクセス(特に起動直後から応答が安定するまで)に待たされている感が強くなっていた。
SSHDに換装したことでこの辺りは多少緩和されてはいたがやはり遅く、自宅PCをSSDに換装したことでより強く感じるようになった。

ならSSDに換装するすればよいのだが、内部/FがSATA2の為に現行SSDを搭載してもスペックの半分以下しか出ない為二の足を踏んでいた。
2019/01/21追記:
一時的にPCのSSHDをSSDへ入れ替えたら読み書きともに500MB/sの速度が出た。
SATA2だと論理的にこの速度は出ないのでどうも内部I/FはSATA3で出ているらしい。

また他にも致命的ではない不具合も出ており、いきなり壊れられるのも困るのでこの際PCを新しく調達することとした。
その新しいPCが到着したのでV3-571の状態調査もかねて分解をおこなった。

 

分解にあたりAcerのサービスガイドなるものがネット上にあったのでそれを参照した。
V3-571とV3-571Gはサービスガイドは共通の物で基本的に同じハードウェア構成の様である。

分解を開始して最初に異常を発見したたのが右側のUSBポートである。
写真ではすでに修復後となっているが2ポートとも背面のピンの内左から2番目のピンが後ろに大きく迫り出していた。
元々手前の1ポートが使用できなくなっていたのだが、どうもUSBデバイスの差し込み時にコネクタ内部の接触端子が徐々に後ろに押し出されて最終的にデバイスと接触出来なくなっていた様だ。
両方とも同じピンで現象が発生していることから構造的な問題の可能性を感じた、

後ろに押し出されていたピンを押し戻すことでUSBポートは問題なく使用できることを確認した。
右側のUSBポートの方のピンは最初に処理した為、綺麗に押し戻せずにちょっと歪になってしまった。
3

その次に異常に気が付いたのは液晶パネルを支えるヒンジ留め金部分である。

この機種の液晶パネルは左右ヒンジ部分を片側4本、両側併せて8本のネジで固定している。
固定方法は筐体内部でヒンジの上から直接下筐体のネジ台座へネジ止めして押さえつける2本と下筐体外側から上筐体のネジ台座との間にヒンジを挟み込んでネジ止めする2本である。

この内筐体内部で直接ヒンジの上から下筐体にネジ止めする部分の下筐体側ネジ台座がすべて破損していた。

左側ネジ台座部分
401
ネジを受けるナットを固定する筐体部分が破損してナットがなくなっている。

正常状態(サービスガイドより)
402

右側ネジ台座部分
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ナットは残っているがナットを固定する筐体部分に亀裂が発生している。

右側の方が比較的破損は少ないがいづれにしろヒンジ固定の役目はほとんど果たしていない。
ただしこの状態でも液晶パネルの開閉に支障を感じることはなく、違和感がなかったため全く気が付かなかった。
実際下からの固定ネジだけで実用上問題なさそうである。

一応サービスガイドに示されている下側筐体の型番(60.M03N2.003)から検索すると販売しているサイトはあるようなので4~5千円程度出せば交換修理は可能そうである。
まあそこまでして直す必要性は薄いが。

他に本体キーボードのキーの一部が反応が悪くなっていたりしている。
これも交換部品が販売されているのでその気になれば交換修理可能であるが元々外付けキーボードを使用して本体キーボードは全くと言っていいほど使用していなかったのでまあ何とかなってはいる。
仮に交換となると2000円程度で入手可能である。

ついでにCPUファンも分解時に撮影した。
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こちらは機能的に問題なさそうなので交換予定はないが、現状でも2000円ちょいで新品が入手可能である。

こちらバックアップ用電池。
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電圧が低ければ交換しようかと考えていたが、測ってみると3V以上ありほぼ劣化していないように見える。
なので取り合えず交換はしない方向で。

タッチパッド部分。
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タッチパッド基板を裏返した状態。
下の青いゴム部分は本体基板側に設けられたタッチパッド左右クリック部のスイッチ部分。
タッチパッド基板と別基板に分離されているとは思っていなかった。

今回このPCを分解して思ったのだが、中古で出回っているAcerのこのタイプのPCはほぼほぼすべて下側筐体の内部ヒンジ固定部分破損してるんじゃなかろうかということ。
多分買取とかの外観チェックや機能検査では引っかからないと思う。
実際しらなければ中古として購入しても気が付くことはないだろう。

ちなみに当時下の写真のお値段で購入した。現在でもまだ中古で2万円余りする。
今同等のCPUスペック(PASSMARKで3823)とハード構成(15インチ HDパネル/4GB RAM/500GB HDD)の新品PCを入手するとなると5万円余りとなる。
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使用年数と使用時間を考えたら十分元は取れたかなと思う。
とはいってもまだまだそれなりに使用する機会は多そうなのでUSBポートが直ったのは大きいです。

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コメント

素晴らしい!
自分もこのPC持っていますが、
ここまで手を入れて使われているのは初めて見ました。
2年前に自分は遅いなって思った時にSSDに変えたのみです。
その時はWin7をいれていたので、ちかいうちにWin10に入れ替えようと思います。

投稿: 通り過がりのおやじ | 2019年1月15日 (火) 16:11

コメントどうもです。
私はWindows7からWindows10へ直接環境引継ぎでアップグレードしました。

一部過去記事にも書いてますがこのPCの現状は
OS:Windows10 Home
RAM:16GB
HDD 1:2TB SSHD(SSD+HDDのハイブリッドHDD)
HDD 2:1TB HDD(DVDドライブベイへアダプタでマウント)
となっています。
処理能力的には不満はなかったのでUSBボートの不具合の件が無ければ多分その内SSHDをSSDに入れ替えする位で次のPCは買ってなかったと思います。

投稿: rikuzen | 2019年1月15日 (火) 19:40

コメント返しありがとうございます。

普段づかいには本当に困らないので、
まだまだ使えそうですね。
自分は時々USBの外付けHDDからの転送が引っかかる?
時があるので、そこが気になるくらいです。

投稿: 通り過がりのおやじ | 2019年1月17日 (木) 12:32

コメントどうもです。

外付けHDDはバスパワーですかね?
USB3.0の方につないでいて引っかかるとするとその辺位かと?
あとは大容量ファイルを連続転送した場合、SSD側のライトキャッシュが枯渇して速度が落ちる場合があります。
若しくは単純にメインメモリが圧迫されてスワップが発生したかですね。

ノートPCはこのあたりから液晶バックライトが冷陰極管からLEDに切り替わったのでバックライト切れの故障がほぼなくなりました。
以前使っていたノートPCもバックライト切れで買い替えたので、この辺もノートPCが長く使えている一因でしょう。

投稿: rikuzen | 2019年1月19日 (土) 10:40

コメントありがとうございます。
外付けは裸族にHDDをガチャガチャして
差し替えて使ってます。
大きいファイルよりも、
ごく小さなファイルが引っかかる感じなんですよね。
それこそ数100KBみたいな・・・。

投稿: 通りすがりのおっさん | 2019年1月24日 (木) 09:15

今更ですが思い出したので返信しておきます。

HDDは小さいファイルの書き込みが苦手なので大きなファイルより引っかかる感じがすると思います。
CrystalDiskMarkで調べるとわかりますがSeqQ32T1が大きなファイルの書き込み性能で4KiBQxxの3つの項目が小さなファイルの書き込み性能です。
大体2~3桁くらい小さいファイルの書き込み性能が低くなりますので多分そのせいかと。

投稿: rikuzen | 2019年3月 5日 (火) 13:35

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