Acer Aspire V3-571を色々と
メインのPCからサブへと格下げとなったのでメインで使用中は出来なかった事を色々実験してみた。
具体的には起動ドライブのSSD化とBios のレガシーからUEFIへの変更およびSSD・HDDからのOSマルチブートである。
1.OSクリーンインストール&SSD導入 今回サブPCとなったので思い切ってOSをクリーンインストールしてみることにした。
但し現状のOS環境は残しておきたかったので新たに安いSSD(240GBで3000円チョイ)を購入してついでにSATA2接続でどれ位SSDのスペックが引き出せるが試してみた。
と言う訳でWindows10の最新版である1809のISOをダウンロードしてUSB起動ドライブを作成しクリーンインストールを行いベンチマークをとった結果、カタログスペックであるシーケンシャルのリード520MB/s ライト450MB/sを超える値が出た。
この値はSATA3でなければ出ない値であり、このテストで初めて内部バスがSATA3対応であったことが判明した。
・CrystalDiskMark測定値
メーカカタログではHDDは単にSATAと表記されており、又今まで接続していたHDDではSATA2の論理速度以下のアクセス速度しか出ない為、今の今までバスは当時一般的であったSATA2対応だと思い込んでいた。
CPU-Zで確認するとこのPCに搭載されているチップセットはMobile Intel HM77 Expressで確かにSATA3をサポートしている事が確認できた。
起動時間測定(手動)では電源オンからBIOSロゴ表示まで9秒、そこからOSログイン画面まで11秒でトータル20秒で起動した。
結果はうれしい誤算であったが、それまでOS起動の遅さにストレスを感じていた身としては微妙な気分となった。
2.BIOSアップデート 上記OSクリーンインストールに伴って現状のレガシーBIOS(Ver1.3)からはそのままではOSを起動できなくなった。
F12キーによる起動ドライブ選択ではSSDにあるWindows Boot Managerが選択できるのだが、BIOSの起動ドライブ設定の所ではWindows Boot Managerが選択できずOSを起動できる設定にできない。
その為毎度電源投入時にF12を押して起動ドライブ選択画面からWindows Boot Managerを選ばないとOSが起動しない状態となった。
これはMBRを前提とするレガシーBIOSではGPTのブートローダを認識できない為だと思われるが、F12キー経由だと認識しているのでレガシーBIOSと起動処理が異なっているということであろうか?
一応メーカのHPで配布されているBIOSにはレガシー系の1.x系とUEFIの2.x系があり2.xにアップグレードすればこの問題は解決できると考えた。
またUEFIならBIOS設定でレガシーBIOSモードにも切り替え出来る(はず)なので、仮にBIOSアップグレードしても既存のMBRフォーマットのSSHDのOSも引き続き起動できる(はずである)。
しかし実際にはこのBIOSのアップグレードには落とし穴があって、メーカ配布のUEFI BIOSファイルはレガシーBIOSからのアップグレードをサポートしていなかった。
幸いこの落とし穴には抜け穴があって、配布のUEFI BIOSファイルを改変することにより非公式ではあるが1.x系から2.x系へのアップグレードが可能となる。
いずれにしろこのままでは不便なので自己責任となるがメーカ公式のV2.x系のUEFI BIOSファイルを改変してアップグレードすることにした。
V1.x->V2.xアップグレード用改変V2.x BIOSファイル
失敗すると最悪PCが文鎮化する可能性があったが改変したBIOSファイルによるUEFI BIOSへのアップグレードは問題なく終了し、電源投入時に無事OSを起動できるようになった。
ついでにBios起動時のロゴも変わっていた。
3.OSデュアルブート環境の構築 既存SSHDのOSの環境はまだ必要なので新規SSDのOSと切り替えて起動できるよう設定を行った。
ここが一番時間が掛かった。
・プランA
デュアルブートにあたって最初は必要な時にUEFI BISOをレガシーモードに切り替えてMBRの起動ドライブのOSを起動する予定であった。
しかしこれはUEFI BIOSをレガシーモードに切り替えてもMBRのディスクを起動ドライブとして表示しなかった為に実現できなかった。
よってプランBで行くことにした。
・プランBあ?ねぇ よそんなもん 既存OSのディスクフォーマットをMBRからGPTに変換してUEFI BIOSから起動できる形式にしようと言うのが骨子。
うまくいけばSSDのブートローダにOS起動情報を追加してやればデュアルブートできるようになるはず。
しかしこれは変換コマンドがエラーを吐いてMBRをGPTに変換できなかった。
無理をしてSSHD上の環境を破壊しても拙いためこれ以上ディスクを直接操作する方法は諦めることとなった。
・プランC
フォーマットを変換できないならGPTでフォーマットされたHDDにSSHDからOSのパーティションをコピーして起動できるようにすればいいじゃないかというのが骨子。
それ用に新しくHDDを調達して単独でも起動できるようにEFIとMSRパーティションを作成し、OSパーティションをコピー実施。
コピー後HDDのEFIパーティションにブート情報を構築し、HDDから単独でOSが起動することを確認した。
この辺やってる事はEFI/GPTベースのWindowsシステムの手動ディスククローン手順と同様である。
その後SSD側のOSブート情報にHDD側OSの起動情報を追加、それぞれのOSが起動することが確認できた。
一応これで初期の目標は達成できた。
SSD化によってサブにするには勿体ないほど使い勝手がよくなったので、まだまだ今後も活用していく予定である。
・現在のスペック
Bios Version:V2.21
CPU:Intel Core i5 3210M (Passmark:3823)
Memory:DDR3 16GB
Disk 1:SSD 240GB
Disk 2:HDD 1TB(光学ドライブベイにマウンター使用で内蔵)
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コメント
メーカ公式のV2.x系のUEFI BIOSファイルを改変してアップグレードにしたいのですが、V1.xから出来ません。
http://rikusan.private.coocan.jp/files/Q5WV1221_Modify.zipのリンクがないのでファイルが手に入りません。
改変したBIOSを貰えないでしょうかお願いします。
HDDをGPTに変更したいと思います。
今、入っているOSはwindows10です。
将来は、windows11にしたいので、BIOSを宜しくお願いいたします。
投稿: 平林 晃 | 2021年7月 4日 (日) 06:47
コメントどうもです。
コメントに気が付かずに返信が遅れました。
上記リンクは試しましたがちゃんとリンクされておりファイルもダウンロードできました。
もし駄目な場合、リンク先がSSL対応ではないのでブラウザのセキュリティに引っ掛かっているかもしれません。
リンクをコピペしてブラウザに直接貼り付けて試してもらえませんでしょうか?
あとWindows11はサポートCPUとTPMの動作要件が緩和されないとインストールは難しいと思います。
投稿: rikuzen | 2021年7月 7日 (水) 00:36
ありがとうございます。
無事にBiosをv2.21に出来ました。
クリーンインストールでwindows10をMBRからGPTに出来ました。
投稿: 平林 晃 | 2021年7月 9日 (金) 08:52
上手くいって何よりです。
私はCPUをCore i7に載せ替えましたが、i5でも通常用途では十分なスペックがあるのでまだまだ現役で使用出来ますね。
投稿: rikuzen | 2021年7月 9日 (金) 13:06