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2018年12月 8日 (土)

EFI/GPTベースのWindowsシステムの手動ディスククローン手順

先日はデスクトップPCでSSDにOSをクリーンインストールしたが、その後にノートPCでOSをHDD 1TBからSSD 512GBへ移行させた。
その際にディスクを丸ごとクローン作成して移行しようとしたが、無料で利用できるディスククローンツールやパーティション操作ツールではEFI/GPTベースの起動ディスクのクローンには対応しているものがなかった。
また個別にパーティションをクローンコピーしてもGPTディスクのパーティションの各種属性情報を引き継がない為、OSを起動することができなかった。(このせいで後で非常に苦労した)
大体は有料版でGPTディスクのクローンに対応可能となっているが、何とか手動でクローンを作成しようとして苦労したけど次回同じことをするときはきっと詳細は忘れていると思うので備忘録として記事を作成。

今回の作業ではパーティション構成はマイクロソフト推奨の構成とする。
20181208_192845

ただし元のディスクをバックアップとして残すので回復パーティション(上図のRecovery)は作成しない。
EFI、MSR、OS領域の3パーティション構成とする。

以下はWindows10上で実施する作業工程。

 

コマンドプロンプトを起動する。
diskpartを立ち上げlist diskで現状のディスク接続状態を確認する。

DISKPART> list disk

ディスク      状態         サイズ   空き   ダイナ GPT
###                                 ミック
------------  -------------  -------  -------  ---  ---
ディスク 0     オンライン      476 GB   5120 KB     *

交換用に準備したHDD(SSD)を外付けケースを用いて交換対象PCにUSB接続する。
list diskで接続されたHDD(SSD)のディスク番号を確認する。
通常であればディスクは一番最後に追加される。
今回の場合はディスク 1となっている。

DISKPART> list disk

ディスク      状態         サイズ   空き   ダイナ GPT
###                                 ミック
------------  -------------  -------  -------  ---  ---
ディスク 0     オンライン      476 GB   5120 KB     *
ディスク 1     オンライン      950 GB    950 GB

select diskでUSB接続したHDD(SSD)へ移動する。
ディスク番号は先程確認した番号を指定する。(ここではディスク番号1)
DISKPART> select disk 1

ディスク 1 が選択されました。

DISKPART>

USB接続したクローン先のディスクをGPTにコンバートする。

DISKPART> convert gpt

DiskPart は選択されたディスクを GPT フォーマットに正常に変換しました。

DISKPART>

ディスクの先頭にEFIパーティションを作成する。
サイズはMB指定、環境によって必要サイズは異なるがここでは100MBを確保する。(私の環境では40MB程度使用していた)
パーティション作成後はfat32でフォーマットしておく。

DISKPART> create partition EFI size=100

DiskPart は指定したパーティションの作成に成功しました。

DISKPART> list part

Partition ###    Type             Size      Offset
-------------  ------------------  -------   -------
* Partition 1     システム           100 MB   1024 KB

DISKPART> format quick fs=fat32

100% 完了しました

DiskPart は、ボリュームのフォーマットを完了しました。

DISKPART>

続いてMSRパーティションを作成。
サイズはMB指定、128MBを確保する設定にする。(元PCのデフォルト状態で128MB確保されていた)

DISKPART> create partition msr size=128

DiskPart は指定したパーティションの作成に成功しました。

DISKPART>

ここまで実施したらOS領域のパーティションをパーティション操作ツールでコピーする。
コピー先のパーティションのボリュームラベルlは後で”OS”等の適当な名前に変えておく。
下の図はAomei Partition Assistant Standardを使用した作業イメージ図。
ドライブ番号やディスク容量は異なっている。
20181208_190636 パーティションコピー終了
20181208_195729

パーティションのコピーが終わったら作業PCをシャットダウンして交換用HDD(SSD)と入れ替える。
あらかじめ作成しておいた回復ドライブでPCを立ち上げ、トラブルシューティングシューティング-詳細オプション-コマンド プロンプトを選択しプロンプトを立ち上げる。

OSインストールメディアからの場合は、初期画面でShiiftキーとF10キーの同時押しでプロンプトを立ち上げる。
1

ShiiftキーとF10キーの同時押し
2

コマンドラインからdiskpartを立ち上げてdisk 0を選択後にEFIパーティション(パーティション1)にドライブ番号を割り振る。
ドライブ番号は未使用の番号を割り振ること。
ここでは例としてLを割り振っている。
OS領域のパーティションはこの時点でCが割り当てられている。

DISKPART> select disk 0

ディスク 0 が選択されました。

DISKPART> select part 1

パーティション 1 が選択されました。

DISKPART> assign letter=L

DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。

DISKPART>

ドライブレターを割り振ったらDiskPartを終了し、bcdbootコマンドでEFIパーティションにブートファイルを再構築する。

DISKPART>exit

DiskPart を終了しています...

X:\Sources>bcdboot C:\Windows /s L: /f UEFI
ブート ファイルは正常に作成されました。

X:\Sources>

3

ここまで終了したらWindowsが起動できるようになったのでインストールメディアを取り外しHDD(SSD)から起動して正常に動作することを確認する。

以上

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