WiMAXのギガ放題プランの速度制限について調べてみた

Try WiMAXで機材を借用しているので、実運用で問題になる速度制限について調べてみた。
ホームページの説明では非常に分かりづらい表記をしているので、今一つピンとこなかった為。
というかハイスピードプラスエリアモードでの速度制限がぱっと見よくわからなかった。

以下UQ Flatツープラスギガ放題プラン(\4,380)の場合

・WiMAXルータの通信モード
　1.ハイスピードモード(WiMAX2+だけ使用)
　　通信データ量は3日間10GB制限のみ、月間制限はない。
　　制限超過時の翌日18時頃～翌々日2時頃にかけて約1Mbps程度に速度制限。
　　なおWiMAX通信には制限がかからないとの記載あり。
　　ただしルータ設定にWiMAX2+からWiMAXへの切り替え方法はない模様。

　2.ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX2+とau LTE回線の併用)
　　通信データ量の月間制限が7GB(WiMAX2+の通信とLTEの通信の合計が7GB)
　　制限超過時は月末まで通信速度が128Kbpsとなる。
　　速度制限がどのタイミングで入るかの記載は無し。
　
・ハイスピードプラスエリアモードとは？
　WiMAX/WiMAX2+の電波が入らない場所でauのLTE回線を使ってデータ通信を行う

・疑問点1
　ハイスピードプラスエリアモードで使用時にはLTE回線のデータ通信量が7GBを超えなければ速度制限に引っかからない？

->キャリアのホームページの記載を見る限りWiMAX2+とLTEの合計と書かれている。
　つまり利用回線関係なくルータのデータ通信量が7GBを超えた時点でアウト。
　WiMAXルータを使用した通信はWiMAX2+とLTEどちらも月が替わるまで最高128Kbpsに制限される。
　WiMAX通信がデータ量積算と速度制限の対象になるかは不明。

・疑問点2
　ハイスピードプラスエリアモードで3日間10GB制限は意味があるのか？

->意味はない。3日間制限の前に月間7GB制限に引っかかる為。
　そもそもギガ放題の意味がない、ギガ放題(但し月間上限7GBまで)とか優良誤認レベル。
　ギガ放題とは別プランとして提供するならわかるが、その場合同じ値段だと金額的に折り合わない。
　同じ7GB制限だとすれば仮にDMMで契約するなら\1,860でデータ通信SIMが契約できる。

・疑問点3
　ハイスピードプラスエリアモードからハイスピードモードへ戻したら速度制限は解除されるの？

->されない。月が替わるまで速度制限は継続される。

・結論
　ギガ放題プランでハイスピードプラスエリアモードを使うメリットはほぼない。
　ハイスピードプラスエリアモードを使うくらいならスマホでテザリングした方がマシ。

・ほんとにそうなの？
　検証のために夜間にハイスピードプラスエリアモードで一気に7GB近く使ってみた。(3日間で11GB超表示)
　翌日の朝9時の時点で下り39Mbps出たが夜8時ごろの計測では120kbps程度となっていた。
　速度制限は3日間10GB制限と同じく夕方からかかってくるのではないかと思われる。
　ついでにハイスピードモードに戻して計測しても状況は同じだった。

・最終結論
　ハイスピードモードは非常に魅力的。
　3日間10GB制限しかないのが使い勝手を良くしている。

　ハイスピードプラスエリアモードは使うメリットなし。
　このモードに切り替えた時点で月間通信量上限が7GBになってしまう。
　速度制限状態ではハイスピードモードに切り戻してもダメ、速度制限はそのままとなる。
　速度制限がかかる前にハイスピードモードの戻せばOKの様な記事も見たが裏付けはとれなかった。
　
　そもそもこのモードはギガ放題に入れるべきではなく別プランとして独立させるべき内容である。
　せめて7GB制限のデータ積算と速度制限対象をLTE回線だけにしてWiMAX2+の通信時は3日間10GB制限だけだったら使い道があったと思うのだが。
　技術的には可能だと考えるので、出来ないのは設備上の問題かコスト上の問題か経営上の問題か？
　現状では完全にWiMAX通信の利点をつぶすだけの制限である。