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2016年4月23日 (土)

Aspire V3-571をWindows10にアップグレードする

Windows7での起動がすごく遅くなっていたので、Windows10にアップグレードできないか調べてみた。

この機種の正式名称はAspire V3-571-H54D/Kである。
ACERのサイトのWindows10の対応表でV3-571は動作確認対象から外れており、メーカーでは動作保証していない様である。

とはいってもそれではアップグレードできないのかというとそうとも限らない。
メーカーが保証しない場合の理由はいくつかあり、単に発売時期が古いのでメーカで検証していない可能性も考えられる。
実際ほぼ同一構成といってもよい後継機種はWindows10に対応しているので、アップグレードできる可能性は高い。

後継のアップグレード対象機種と何が違うのか調べてみると、どうやら無線LANチップのメーカがネックになっているような感じである。
V3-571には生産された時期により採用されている無線LANカードが異なるらしく、どうも後期生産にはAtherosのチップが使われているようである。
後継のアップグレード対象機種もAtherosのチップが採用されており、V3-571でもAtherosチップであれば問題なくアップデートできそうな感じである。
実際ネットで出てくるV3-571にWindows10をインストールした事例はAtherosのチップを使ったものだけである。

で、Atherosのチップでない場合何が搭載されているかというとBroadcomのチップになる。

Wlancard

私の場合はBCM943228HMBというBroadcomのカードが搭載されており、メーカーのサイトで調べてもこのチップのWindows10用ドライバは見つからない。

おそらくはこの辺の事情でV3-571がアップグレードの対象機種から外れたのではないかと思われる。
このカードは内部でmPCIバス経由で接続されており、最悪Windows10で使えない場合は他の動作する無線LANカードに交換することも可能である。

事前に調べた結果ではこの無線LANカード以外はアップグレードに支障がなさそうなので、取り敢えずOSのアップグレードを実施することにした。

結果はWindows10へのOSのアップグレードは問題なく終了した。
Sysinfo

懸念していた無線LANカードは特に問題なくWindows10で認識された。
OSのデフォルトドライバで無線LANも問題なく通信できた。
Driver

それで当初の目的であった起動時間の短縮であるが、およそ1/3以下に激減した。
電源投入から1分位で起動する様になった。

まあこれでも早いとは言い難いがこれ以上早くするにはBIOSをレガシーからUEFIに変更し、HDDのパーティションも変換する必要がある。
OSを新規インストールするならこの辺の作業はネックにならないので可能だが、アプリ等を引き継ぎたかったので敢えて行わなかった。

アップグレード後からやれないこともないのだがリスクもそれなりとなるので今の所は実施する予定はない。
するならSSD化の方が先だろう。

所で今回この作業を実施していて気が付いたが、この無線LANカードはBluetoothとのマルチコンボカードである。
機器スペックでもBluetooth 4.0対応となっている。
でもなぜか私のPCでは買った当初からBluetoothを認識していない。
Nbt
上図の通りデバイスマネージャではBluetoothを認識していない。

手持ちのUSB Bluetoothアダプタを接続すると下図のようにちゃんと認識されている。
Bt

カードがおかしいのかと思ったが、他のPCに接続してみたらBluetoothはちゃんと認識された。
原因はおそらくV3-571のmPCIコネクタにきているUSB配線が正常に動作していないからだと思われる。

元々私の前ノートPCの仕様ではBluetoothを積んでいなかったので外付けアダプタを使っていた。
しかもこのPCに買い替えたころはBluetoothをほぼ使っていなかったので、無いことに特に疑問を持っていなかった。

今回改めて調べてみてこの不具合に気が付いたのである。
買ってから4年目になって初めて気が付く驚愕の事実。

まあ今更ですけどね。

追記:
Bluetoothの件はコメントで分かったがファンクションキーで無効化するとOSでソフト的に無効化するのではなくハード的に無効化されるらしくOSには見えなくなる様だ。
無線LANとBluetoothのマルチコンボタイプのカードは内部的に無線LANがPCI接続、BluetoothがUSB接続されているのでカード側でハード的に無効化できると言う事の様。
恐らくはBluetoothを使わなくなって無駄に電波を出すのは意味がないと考えて無効化したのだろう、覚えてないけど。

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コメント

こんにちは。
私もこの機種(Aspire V3-571-H54D/K)を使っております。さらに、別の型番のAspire V3-571も所持しており、いずれもWindows10で快適に利用できております。

ところが、少し変なことに気づいてしまいました。

Windowsのタスクマネージャーにおけるパフォーマンス⇒メモリにて、「速度」が「800MHz」と表示されているのです。
今までは注目していなかった項目なのですが、メモリを増設して、気づいた次第です。
同じメモリを他のPC、より古いPCに取り付けると、1000以上の数値になります。いろいろとメモリを入れ替えたりしながら試してみましたが、いずれも800です。
2台のAspire V3-571で同様です。

blogの辺境さまのPCはいかがでしょうか?

投稿: ランジェリー旬報 | 2016年10月25日 (火) 12:58

どうも初めまして。

私のPCでも速度は800MHzとなっています。

私の使っているメモリはDDR-3-1600 PC3-12800の規格で、これはメモリクロックが200MHz、バスクロックが800MHzとなります。

データ転送はバスクロックの立ち上がりと立ち下りの2つのタイミングで行われる為、データ転送クロック速度は800MHzの2倍の1600MHzとなります。

1回のデータ転送で64ビット(8バイト)のデータが転送できるためデータ転送速度は1,600M*8byteで12800Mbyte/秒となります。

これが規格名の数値の由来となります。

恐らく表示が異なるのはWindowsのバージョンによりバスクロック速度で表示しているものとデータ転送クロック速度で表示しているものの違いではないかと思います。

古いPCでバスクロックが800MHzをサポートしていない場合、より低いバスクロックの規格で動作するため、同じメモリを使っても1600MHzより低い値(1333や1066など)が表示される場合もあります。

なのでwindows10の環境で800MHzの表示は正しいと思います。

投稿: rikuzen | 2016年10月25日 (火) 21:58

返信ありがとうございます。
800MHzですか。私の所だけではないということで、ひとまず安心しました。

おなじメモリ、Sandy Brdgeの、より古いチップセット機種( HM65 express)にいれると、1333だったか1066で表示されました。いずれもWindows10の最新状態(アニバーサリーなんたら)です。
さらには、2枚のうち1枚がDDR3-1333なので、1600MHzでは動作しないはずなのです。


手持ちのWindows10機、いくつか確認しましたが、いずれも1000超で表示されています。ACER Aspire V3-571 2台だけが800MHzなのです。


800MHz表示になっているACER Aspire V3-571も、
CPU-Zで確認すると、665.1MHzと表示されるので、実際の転送速度はこれの2倍、1333MHzであると考えて良いのかなと思っていますが。

投稿: ランジェリー旬報 | 2016年10月25日 (火) 23:10

コメントどうもです。
メモリは規格が低い方に合わせて動くので1333MHzで動いていると思います。
私の方でCPU-Zで確認すると799MHzで表示されます。

投稿: rikuzen | 2016年10月26日 (水) 00:23

お久しぶりです。
うちにはV3-571が2台ありまして、この機種について調べる機会もそれだけ多く、ブログの辺境さんへたどり着くこともときどきあります。

うちの2台は、無線LAN、AtherosとIntelです。

Bluetoothが動かないということですが、現状はいかがでしょう?

「V3-571のmPCIコネクタにきているUSB配線が正常に動作していない」
と記載がありますが、不具合は別として、機種としてはフルスペックのmicro PCI expressのはずです。

で、原因として思い当たったことがあります。

〔Fn〕と〔F3〕同時押しを何回か繰り返してみてください。

変化ありませんか?


投稿: ランジェリー旬報 | 2018年12月28日 (金) 15:58

コメントどうもです。
bluetoothはFn+F3で認識しました。

変更した記憶がないことから恐らくWindows7で使用していた相当前の時に使わないからと変更したものと思われます。

この辺の処理はひとつ前のPCではソフトウェア的に無効化していたので一時的にLive Linux等の別環境で立ち上げても認識しないから壊れたと思ってました。
この機種ではハードウェア的に行っているのですね。

あとこのPCを最近分解して幾つか気になったことがあったので記事にしようか考えてます。
使用不能だった右側USBポートが直るかもとか。

投稿: rikuzen | 2018年12月28日 (金) 19:20

UEFIブート、可能でしょうか?
BIOSが1.xと2.Xの2系統あって、うちにあるのは前者、UEFIは2.Xのみで用意されているみたいなのです。
ふと思い立って、UEFIにできるのなら、次のWindows10大型アップデート時にでも、と考えてみたのですが、うちにある2台はできないみたいです。

投稿: ランジェリー旬報 | 2019年1月 7日 (月) 16:33

このPCには最初からWindows8を搭載したものがあるようで、その場合は最初からUEFIになっているみたいです。
UEFI(2.X系)はそのPC専用のアップデートファイルです。
残念ながらBIOSがレガシー(1.X系)からUEFI(2.X系)への更新・変更はできないです。
UEFIのファイルの説明にもアップグレードは出来ないと書かれてます。

投稿: rikuzen | 2019年1月 8日 (火) 13:13

http://catchtito.blogspot.com/2013/05/how-to-update-to-2x-bios-from-1x-bios.html

こんな情報もあります。

スクリーンショット
http://images2.imagebam.com/78/c8/d9/2a07ec1085545494.png
http://images2.imagebam.com/ae/39/dc/449bc11085545474.png

投稿: 事情により匿名 | 2019年1月 8日 (火) 19:28

コメントどうもです。
出来ない事もないのは認識していますがメーカでのサポート外なので一応出来ませんと。

個人的にはメリットが余り無いのでクリーンインストールが必要になって既存環境を考慮する必要がなければやるかも程度の感じです。

Biosを1.xから2.xへ変更する場合は完全新規でOSをインストールするなら問題ありませんが、既存OSを引き続き使用する場合HDDをMBRからGPTへ変換及びEFI・MSRパーティション作成とブートファイルの手動作成等のパーティション操作が必須となりそれなりの知識がないと難しいです。

リスクの高い行為ですので推奨しませんが個人責任でやれるなら修正したBiosファイルを作ってみたのでやってみればと。
当然ながらこちらで実際に実行して試してないので修正ファイルについては無保証・無責任です。
http://rikusan.private.coocan.jp/files/Q5WV1221_Modify.zip

投稿: rikuzen | 2019年1月11日 (金) 02:51

こんにちわ
v3-571のバッテリー不具合(充電しない)で調べているうちにこちらへたどり着きました。
あっちこっち探していると BIOSに不具合があってアップデートが頻繁に繰り返されているみたいです。

投稿: sunny | 2019年3月26日 (火) 17:00

こんにちわ
v3-571のバッテリー不具合(充電しない)で調べているうちにこちらへたどり着きました。
あっちこっち探していると BIOSに不具合があってアップデートが頻繁に繰り返されているみたいです。
これと バッテリーが充電しないこととは関連があるのでしょうか?

投稿: sunny | 2019年3月26日 (火) 17:01

どうも初めまして。

>BIOSに不具合があってアップデートが頻繁に繰り返されているみたいです。
メーカーのHPでのV3-571のBiosは2014年以降アップデートされていないです。

私の知る限りWindowsOSがバッテリーを認識していて充電しない場合、WindowsOSのバッテリーセーブ機構が誤動作しているかバッテリーのセルが故障しているかのどちらかです。
前者の場合はOS再起動で直りますし、後者の場合はバッテリー残量が0になるので判ります。
それ以外だとバッテリーユニットとPC本体の接点の接触不良やバッテリー充電機構の不具合などのハード的要因が絡んでくると思われます。

投稿: rikuzen | 2019年3月29日 (金) 10:47

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