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2012年9月 9日 (日)

Windows7 64bit版でELECOM UC-SGT rev.Eをドライバ署名の強制を無効にせずにインストールさせてみた。

諸般の事情によりWindowsXPからWindows7 64bit版にOSを変更することになったので。
あとF8押して起動してとかそんなイレギュラーな方法はやりたくなかったので。
普通に起動して普通にインストールしたいじゃないですか、やっぱり。

2022/10/16追記:
下記HPでもドライバの配布は終了した模様。
ドライバファイル自体は残っているみたいでURL直接指定でダウンロードは可能。
但し現時点でこのバージョンのドライバはWindows10/11で動作しなくなっている。
動作するバージョンを検証したので本文に追記

2020/12/18追記:
ElecomのUC-SGTはWindows7 64bit用ドライバでWindows10 64bit 20H2で動作確認。
Elecom_sgust
CHIPメーカーがPL2303用にWindows10用ドライバを出してくれた様子 PL23XX_Prolific_DriverInstaller_v204.zipでWindows10 64bit 20H2で動作確認。
Pl2303

2012/11/15追記:
Windows8proでの動作確認もしたので最後に追記した。
151225追記:
Windows8.1とWindows10での動作確認状況も追記。

という訳でOS変更に伴い、WindowsXPで動かしていた幾つかのソフトも移行することになった。
今もまだ現在進行形で作業しているが、今の所一番嵌ったのがELECOMのUC-SGTというSerial-USBコンバータである。

販売元であるELECOMのHPには残念ながらWindows7 32bit版のドライバしかなく、無常にも64bit版は対応しないと謳われている。
まあ、無い物は仕方ないのでとりあえずchipの製造元にないか探してみる事にした。

この製品には台湾のProlific社製のPL-2303というChipが使われているのProlific社のHPに移動、PL-2303のドライバファイルであるPL2303_Prolific_DriverInstaller_v1.7.0.zipをダウンロードしてきた。

早速インストールしてみるが結果としては動作しなかった。
どうも自社ベンダーIDではない製品では駄目な様だ。
一応ネットで調べてser2pl.infという定義ファイルを書き換えてみたがやはり動作しない。

結局チップ供給元のWindows7 64bit版ドライバではUC-SGTは動作させられないという結果になったので、再度Serial-USBコンバータを再度調達することに・・・なんて考えたけど何か悔しいのでもうちょっとあがいてみる。

書き込みでは動かせているという人もいたが、具体的な方法までは書かれていない。
UC-SGT用の64bit版のドライバを公開されていた人も居た様だが、すでにそのサイト自体がなくなっていた。

断片的な情報からATENのドライバが使えるらしいことが判ったのでインストールしてみたが、一見正常に動作しているように見えてCOMポートにはアクセスできなかった。

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この辺は色々ドライバを入れ替えていた影響かUC-SGTへのアクセスがうまく行われていなかったので、その影響だったかもしれない。
先に試したser2pl.infの書き換えでの確認の際にはCOMポートの割り当てまで行ってメーカドライバ付属のPL2303CheckChipVersion.exeというチェックツールではchipのチェックは可能だったのだが、後で再度Prolific社のドライバに戻して確認してみたらCOMポートが割り当てられているにもかかわらずアクセス不能になっていた。
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さらに情報を集めchipのベンダIDの書き換えが出来る事も判ったので、書き換えツールもダウンロードしてきた。

後、Prolific社製ドライバのv1.7.0ではなくv1.6.1で動いたというBLOG記事を見かけたので、そのドライバーも探すことに。
この古いバージョンのドライバはメーカサイトでは公開されていなかったのでファイルネーム規則から推察してPL2303_Prolific_DriverInstaller_v1.6.1.zipで探してダウンロードした。

何はともあれ取りあえずは情報にあったちゃんと動くらしいProlific社製ドライバのv1.6.1で試してみて、駄目であればChipを書き換えるという方向で作業開始。

結果としてはchip書き換えは行わずProlific社製ドライバのv1.6.1とそのser2pl.infファイルの書き換えでWindows7 64bit版での動作確認がとれた。

手順としては
1.PL2303_Prolific_DriverInstaller_v1.6.1.zipの解凍
2.PL2303_Prolific_WDMDriverInstaller_v1.6.1.exeを実行してドライバをインストール
3.C:\Windows\System32\DriverStore\FileRepository内にあるser2pl.inf_amd64_neutral_571af5d198392f86というフォルダをデスクトップにコピー
4.ser2pl.infファイルをメモ帳で開き[Pro]セクションに
 %DeviceDesc% = ComPort, USB\VID_056E&PID_5004
 を追記、[Pro.NTAMD64]セクションに
 %DeviceDesc%=ComPort.NTAMD64, USB\VID_056E&PID_5004
 を追記して保存する
5.UC-SGTをUSBポートに接続する
6.デバイスマネージャからUC-SGTのプロパティを開きドライバータブからドライバーの更新を選択
7.コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します(R)をクリックして参照からデスクトップにコピーした\ser2pl.inf_amd64_neutral_571af5d198392f86を選択する
8.警告ポップアップが出たら無視してインストールを進める

以上でドライバのインストールが完了し、デバイスマネージャで正常になっていればOK。
1.-4.まではインストーラからドライバファイルを取り出す為に行ったが、ドライバファイルがあるなら4.から実行しても大丈夫だと思われる。

ここまで終わればデバイスマネージャーでは以下の様に認識されている。
Dm_2

 

またメーカのチップチェックツールでは以下のように認識される。
Cct

ついでにチップの書き換えツールからは以下の情報が読み出せる。
Eew

ここの左上にあるVendorID(VID)とProductIP(PID)をELECOMの番号からProlific社の番号に書き換えればv1.7.0のドライバでも動作すると思われる。

私はまだXPでもUC-SGTを使用するので今回は書き換えまでは実施しなかったが、他で使用する予定がなければ書き換えてしまうのもありかもしれない。
ちなみにv1.7.0はWindows Vista / Win7 / Win8、v.1.6.1はWindows 2000/XP/2003とSER2PL.INFに記載されている。
もうすぐ発売のWindows8で動かすのなら書き換えは必須かもしれない。

なお今回の作業にあたっては最終的にこちらのタイトル未定のブログ様の記事が問題解決の助けと決め手になりました。
貴重な情報に感謝。

追記:
ファイルの公開停止等に備えて個人用に使用したファイルも保管。
ドライバファイルはアップロード制限の為、分割。
ファイル修正済み「inf.zip」をダウンロード 「EEWriter.zip」をダウンロード 以下のファイルは修正済みinf.zipを使うなら必要ない。
「PL2303_Prolific_WDMDriverInstaller_v1.6.1.zip.001」をダウンロード 「PL2303_Prolific_WDMDriverInstaller_v1.6.1.zip.002」をダウンロード 「PL2303_Prolific_WDMDriverInstaller_v1.6.1.zip.003」をダウンロード


20121115追記:
v.1.6.1のままチップのVendorID(VID)とProductIP(PID)をProlific社の番号に書き換えても問題なく動作した。

Windows8は上記方法でも動かせない。
メーカ純正のWindows8対応の最新ドライバはProlific社がPL2303 HXA/XAをEOLとしてサポート対象外にしたので、VendorID(VID)とProductIP(PID)をProlific社の番号に書き換えても動作しなくなった。

ただし古いバージョンのドライバだと動作が確認できた。
20121115_192549

20121115_194528

リリースノートを遡って見ていたら、途中からサポートしなくなった様なので古いドライバを探してインストールしたら動作確認が取れた。
v3.4.36.247が最新のバージョンでv3.3.11.152が2番目にリリースされたバージョンである。
最初のリリースバージョンであるv3.3.10.140でも動くと思われるが、そちらは検証していない。

取敢えずWindows8ではVendorID(VID)とProductIP(PID)の書き換えは必須、その上でv3.3.11.152を導入することで何とかなる様だ。

古いドライバはこの辺探せば落とせます。
2022/10/16追記:
現在はCHIPメーカへのリンクのみとなっており古いドライバは落とせなくなっている模様。

2015/12/25追記:
Windows8.1とWindows10でもv3.3.11.152で正常に動作することを確認。
Windows10デフォルトのドライバはNG。
v2.1.30.193とv3.4.36.247~v3.6.81.357でもNGを確認。

2022/10/18追記:
Windows10/11で動作確認できたので追記。
検証ドライババージョン:v3.4.25.218
下記手順で動作してもWindows Updateが入ると動作出来ないバージョンのドライバが適用される(場合もある)。
その場合は動作しないドライバを削除してやると動作する。

1.ドライバのインストール
pl2303_prolific_driverinstaller_v1.5.0.zip
上記ファイルを解凍してできるPL2303_Prolific_DriverInstaller_v1.5.0.exeを実行し、ドライバをインストール。

2.USB-Serial Port変換ケーブルを接続
この時v3.8.xx.xのドライバが適用される場合はデバイスドライバを削除する。

Plorific_driver_uninstall1
ドライバ削除後にケーブルを抜き差しすると最初にインストールしたドライバが適用される。

・Windows11
Prolific_win11

・Windows10
Prolific_win10

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コメント

勢いでELECOM UC-SGT S/N末尾:「EA]を購入してセットアップ出来ずに悩んでいました。
ファイル修正済み「inf.zip」をダウンロードさせてもらいドライバを更新したところ正常に動作することができました。
ありがとうございました。

投稿: プジコ | 2012年12月 1日 (土) 20:50

コメントありがとうございます。
お役に立ててなによりです。

本当はエレコムが64bit版ドライバ出してくれれば問題なかったんですけどね。
まあデジタル署名には別途金掛かるので、新製品なら兎も角今更そんなに販売の見込めない既存商品にコストかけたくないのも判るのですが。

投稿: rikuzen | 2012年12月 2日 (日) 10:15

Windows8での情報ありがとうございました、助かりました。
当方、ドライバ開発とルータ設定で秋月の製品を4本ぐらい持っていて、「全部アウトかよ!!」とショックでしたが、1417で問題ありませんでした。
(Windows8/Windows Server 2012で試しました。秋月の製品では、ID変更不要でした)

ちなみに、証明書は大手にとっては完全に「怠慢」です。証明書はベリサインで10万/1Yearですが(だからうちのような弱小が維持するのは辛い)、これ1個で何種類の製品でも、何度でも署名可能です。署名ドライバを出さない大手は「そういう」会社だという事です。

投稿: kekyo | 2012年12月22日 (土) 19:15

コメントどうもです。

私もPL2303 HXA/XAはチップメーカがすでにサポート外にしてますので、駄目かなあと最初は思いました。
64bitドライバについては、同じチップ採用している他メーカでも出してない所は多いですから其れなりの理由はありそうですけど。

秋月の製品はノーブランドっぽいですから、製造元がリファレンスドライバで動く様にベンダーIDとか変えてないのでしょうね。

投稿: rikuzen | 2012年12月22日 (土) 23:57

業務上Win7(64bit)でRS232C接続の機材を使わねばならなくなり、以前使っていたELECOM UC-SGTを引っ張り出してきたものの、対応ドライバが無いのを諦めきれず、きっと誰かがなんとかしてくれているに違いないと信じて検索したところこのページにたどり着きました。
お陰さまで過去の資産を活用できます。

ありがとうございました。

投稿: | 2013年2月19日 (火) 14:11

コメントどうもです。

一応まだ売ってる製品ですから64bit版ドライバも出して欲しい所ですが、64bit版ドライバはマイクロソフトのデジタル署名(兼審査)が必須となっており、その料金がお安くないみたいです。

ちなみに署名が無いと問題なく動作出来るとしてもブロックして動作させてくれないです。(一応動かす手段はあるけどめんどくさい)

で、結局は今更金出して審査受けるほどの利益が見込めない、と言うかそんな売れる物でも無いので金掛けたくないのでしょうね。

投稿: rikuzen | 2013年2月23日 (土) 13:39

rs323c機器のメンテが入り、電気屋で唯一置いてあった
USBシリアルだったUC-SGTを、よく確認もせず急遽購入。
帰って64ビット非対応に気がついて愕然。

ここでいただいたファイルで、すべて解決できました。

ありがとうございました。

投稿: | 2013年2月26日 (火) 09:24

コメントどうもです。
役に立った様で何よりです。

こういうニッチな情報は中々纏まっては見つけられないので、同じ情報を探している人に役立てばと記事にしてます。

情報集めるのにあんまり苦労したくないですからねぇ。

投稿: rikuzen | 2013年2月26日 (火) 20:47

はじめまして....た と称しております。

趣味(ロボットのコントロール)で使っておりましたが
Win7 64bitマシンにしてからは使えなくって悔しい思いを
しておりました。

修正済みinfで、手順5からで無事にドライバーが有効になりました。
素晴らしい!!

お陰様で旧式ロボットも元気に復活させることができました。
ありがとうございました。感謝・感謝です。

投稿: た | 2013年4月 1日 (月) 18:00

コメントどうもです。

どうしても動かない周辺機器はVMwarePlayerで仮想PCを作成、XPをインストール後USBブリッジで仮想PCのXPに直接認識させてドライバをインストールして仮想PC側で使うなんて回りくどい方法も無い事はないのですがWindows7HPではUSBブリッジが正常に機能しないんですよねえ。
Proだと上手くいくんでしょうかね?

VMwareのサイトではUSBブリッジの正式サポートはWindows8からみたいなことが書いてあったのでWindows8だと上手くいくかもしれませんが試してないです。

投稿: rikuzen | 2013年4月 2日 (火) 01:33

仕事の現場で非常に助かりました!!!
本当にありがとうございます。。(_ _)

投稿: けんにゃん | 2013年5月27日 (月) 17:57

コメントどうもです。
現場でシリアル系はまだまだ必須ですからねぇ。
なのでドライバが無いだけで使えなくなるのは勿体無いですよね。

投稿: rikuzen | 2013年6月 1日 (土) 03:58

昔買った物が再利用できるのは嬉しい事です。
大変助かりました。ありがとうございます。

投稿: | 2013年7月30日 (火) 11:24

コメントどうもです。
やっぱりもったいないもったいないですよね。

投稿: rikuzen | 2013年7月30日 (火) 17:15

XP、Vista、7(仮想でWin98SE)とマルチブート環境で
同じパーツが使えるのは、かなり大事な事なんですけどねぇ。
大人の事情がかなり邪魔な存在ですね。

投稿: | 2013年8月 3日 (土) 13:38

参考にさせて頂きました。

本家でも重い腰が上がったようです。(動作未確認)
http://www.elecom.co.jp/support/download/cable/usb/ucsgtwin/
 →ドライバーダウンロードページの履歴

~Ver.3.4.25.218
 Windows 7(SP1) 64bit、Windows 8~8.1に対応しました

商品説明ページでは未だに「64bit対応してない」と書いてあります。

投稿: roze | 2013年11月15日 (金) 14:44

コメントどうもです。

まだ現行で販売しているようですし、一定量の苦情があったのかもです。

おそらくチップメーカの古いドライバのINFファイルをエレコムのベンダーIDに書き換えて署名付け直したんでしょう。
チップメーカの最新版ドライバではもうサポートしてないですから。

まあ、対応してくれただけマシですな。
メーカ提供ドライバがあれば何も苦労する必要はないですからね。

投稿: rikuzen | 2013年11月16日 (土) 02:47

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