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2005年8月12日 (金)

カミナリ様とくわばらについて

昔むかし、あるところにカミナリ様がおりました。
カミナリ様は雲の上から地上に向かってカミナリを落とすのがお仕事でした。
雲の上を歩いて渡り、カミナリ太鼓を打ち鳴らしてはカミナリを地上に落としておりました。

その日も雲の上を歩いて渡り、カミナリ太鼓を打ち鳴らしてはせっせと地上に向かってカミナリを落としておりました。
そうこうしている内に仕事も終わり、それでは家に帰ろうかと雲の上を歩いていたその時でした。
うっかり雲の切れ間に足を踏み入れてしまったのです。

あわれバランスを崩したカミナリ様は、あっという間に雲の切れ間から地上に向かって落っこちてしまったのでした。

大きな音と共に地面に落っこちたカミナリ様は、地面に落ちた衝撃で気を失ってしまいました。
やがて大きな音を聞きつけた村人たちが何事かとそこに集まってきました。

集まった村人たちは気を失って倒れているカミナリ様に驚き、その周りを遠巻きにして皆見守っておりました。
暫くしてから目を覚ましたカミナリ様は周りの様子にびっくりして、慌てて雲の上に帰ろうと一生懸命天に向かって飛び上がりました。
しかし何度飛び上がってみた所で雲の上に戻ることは出来ません。
やがてカミナリ様は飛び上がる事を諦め、そしてがっくりと地面に座り込んでしまいました。

暫くその様子を見守っていた村人の中の一人が、勇気を出してカミナリ様に事情を問いかけてみました。

カミナリ様はこう答えました。

「私は雲の上から地上に向かってカミナリを落とす事を仕事としておるものです。
今日も雲の上からカミナリを落とし、さあ帰るかと雲の上を歩いていた所、うっかり雲を踏み外し地上に落ちてしまったのでございます。

気が付いてみると、こうしてあなた方が集まっていたので慌てて雲の上に帰ろうと天に向かって飛び上がってみたのですが、どういう訳か帰ることが出来ません。

どうやら宝具が壊れてしまい神通力を使うことが出来なくなってしまった様なのです。
このままでは帰ることも出来ず、どうした物かと途方に暮れてしまったのでございます」

その話を聞いていた村人たちは、それなら村のはずれにある寺の和尚さんに相談してみてはどうかとカミナリ様に提案してみました。
カミナリ様もその提案を受け入れ、一緒に和尚さんを尋ねることになりました。

村人たちとカミナリ様の訪問を受けた和尚さんはそれまでの事情を聞き、暫く思案した後にカミナリ様に他にどうすれば天に帰る事が出来そうか聞いてみました。

カミナリ様はこう答えました。

「カミナリを落とすことが出来る雲があればカミナリ太鼓を使い、地上へ落ちるカミナリに乗って天に帰る事が出来ると思います。
そのような雲がやって来るまで、どうか暫くこちらに置いて貰えないでしょうか」

和尚さんはその話を聞き、カミナリ様が暫くお寺に留まる事を快く認めてくださいました。

それからカミナリ様はお寺の仕事を手伝いながら、辛抱強く雲が来るのを待っていました。
そしてある日遂に待望の雲がやって来たのです。

カミナリ様と和尚さんは境内に出て、雲が寺の近くまで来るのを待っていました。
カミナリ様は和尚さんにこう言いました。

「カミナリに乗って天に帰るには、勢いよく天に向かって飛び上がる必要があります。
何か踏み台になるような物は無いでしょうか?」

それならと、和尚さんは境内にある大きな岩を踏み台にしてはどうかと提案してみました。
カミナリ様も提案を受け入れ、その岩を踏み台とすることになりました。

やがて雲が寺の上までやってきた時、カミナリ様は和尚さんに言いました。

「今まで大変お世話になりました。
無事天に帰ることが出来ましたら、お礼にこの村には今後カミナリが落ちて被害が出ない様にさせて頂きます。」

そう言い終わるとカミナリ様はカミナリ太鼓を打ち鳴らし、境内へとカミナリを呼び込みました。
そして落ちてくるカミナリめがけて境内の岩を勢いよく踏みつけ天に向かって飛び上がりました。

カミナリの真っ白な光と大きな音が過ぎ去った後和尚さんが見た物は、カミナリの直撃を受け二つに裂けて煙を上げる境内の大きな木だけでした。

和尚さんはカミナリ様が踏み台に使った岩を見てみると、そこにはハッキリとカミナリ様の大きな足跡が残っていました。
こうしてカミナリ様は無事天へ帰ることが出来たのでした。


これ以後この村では一度としてカミナリの被害が出ることは有りませんでした。
今も寺の境内にはその時カミナリ様が踏み台に使った岩が足跡と共に残っています。






以上が昔読んだ”くわばら”の由来と思われる話である。
何しろ20年以上は前に読んだ話なので細部は違うと言うか間違っていると言うか私の創作になってしまっているのだが、大筋は

カミナリ様落下→岩を踏み台にして天へ戻る→岩に足跡残る→以後カミナリ被害なし

であったと思われる。

しかしネットでくわばらの由来を調べてみても、上記内容の話は見当たらなかった。
私が何か別の話と勘違いしているのだろうか?
もしどなたか上の話と似たような話をご存知の方はぜひコメントを頂きたいのである。

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コメント

(暑いですねー 夏バテしていませんか?)

凄い記憶力にビックリ。
しかも、童話(?)作家さんみたいですね~
固唾を呑んで読みましたとも(笑)

雷様といったら、菅原道真→桑原 ?
(記憶力に全く自信がない私です 涙)

投稿: goma47 | 2005年8月12日 (金) 11:55

今回はちょっと趣向を変えてみました。

まあ一般に言えば桑原=菅原道真みたいですな。
桑の畑には雷が落ちないからというのもあるみたいです。

しかし一般に有名とされている両方の説とも、私は知りませんでしたが(笑)

カミナリ様が落ちて来て、井戸に閉じ込められるという話もあるみたいなので、私の場合この井戸に閉じ込められるのが近いと思います。

恐らく私の中で幾つかの話が混ざってしまっていると思われるので、最初は日本ふかし話にでもしようかと考えていました。

足型の付いた岩はどこかの寺の境内に現存するはずですので、その辺を調べたら本当のところが判るかも知れません。

ですからこの話は厳密には桑原の由来ではなく、©rikuzenのただの創作御伽噺です。

PS:私もこんな創作話書いている位なので、記憶力に自信は無いですよ。

投稿: rikuzen | 2005年8月15日 (月) 03:32

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