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2005年7月 8日 (金)

七福神

皆さんも七福神はご存知であろう。
そうあれである。

よくカレーなどについてくるあの漬物の事である、などと今回はボケたりしない。

寿老人・福禄寿・布袋・大黒・恵比寿・毘沙門・弁天の七人の事である。
日本では馴染み深いとおもわれる神様である。

しかし七福神についてはどれくらいご存知だろうか?
今回は七福神についてちょっと解説してみるのである。

まず寿老人・福禄寿である。
これらは中国の神様である。

それぞれ北極星・南極星の化身とする説もあるが、同一の神様とする説もある。
同一神とする場合、空いた席に吉祥天や猩々、福助を加える場合などもあるらしい。
しかし七福神の船に乗る福助は見てみたい気もするのである。

布袋はちょっと難しい位置付けである。
七福神のなかで唯一実在の人物であるからだ。
これは中国に実際いた和尚でなかなか変わった人物であったらしい。
なぜ七福神に入っているかというと、じつは弥勒菩薩の生まれ変わりであるといわれているからだ。

あの弥勒菩薩である。
56億7千万年後にやってきて救済してくれると言われている神様である。
まあそんな後にやって来る訳だから、じつは助ける気は無いんじゃないかという気がしないでもないがどちらにしろ当面は関係ない話である。
だがこの弥勒菩薩が最後にやって来るまでの間に人間界に何度か転生して来ると言われているのである。
布袋はその転生してきた姿では無いかといわれている訳である。
だが実在の人物だけあって、実はご利益も無かったりするのである。
なぜ七福神には入れたのであろうか?

大黒は日本の神様である。
大国とも書き大国主命の事である。
建速須佐之男命(いわゆるスサノオこと)の息子とも孫ともされており出雲の国の偉い神様である。
神無月には日本中の神様がこの神様の下へ集まっているのである。
まあ神様といっても国ツ神系だけであり、天ツ神系の神様はこないのである。
天ツ神・国ツ神については語ると長くなるので簡単にいうと、天ツ神が天孫降臨つまり外からやってきた神様で国ツ神が日本土着の神様である。
まあ国ツ神は天ツ神に国を取られる訳だが、大国主命はなかなか力の強い神様だったので完全にはやられなかった訳だ。
で七福神にも顔を出しているのである。

恵比寿は日本の神様であるが由来は諸説ある。
主に伊耶那岐命・伊耶那美命の子供である蛭子命であるとする説と、大国主命の子である事代主神であるとする説である。
どちらも水に関係した神様で、外からやって来て去っていく客神の性格が強いと思われる。
ちなみに釣り竿に鯛を持つ姿は事代主神の格好である。

毘沙門はインドの神様である。
別名多聞天といい仏教でいう四天王の一人である。
四天王とは持国天・増長天・広目天・多聞天のことである。
かれらは帝釈天の部下なのである。
ちなみに神様は本当は一柱二柱と数えるのだがここでは一人二人と数えているのである。

弁天はインドの神様である。
弁財天の事である。
もとはヒンドゥ教の水の神様であるが、仏教に取り込まれて日本に来たらいろいろ他の神格もつけられたのである。
七福神唯一の女性の神様でもある。
ちなみに他の宗教の神様が別の宗教の神様として取り込まれるのは良くあるのだ。
仏教の開祖の仏陀もイスラム教だとアッラーの化身の一つになっていたりするのだ。
当然キリスト教でもこういう事例はあるのである。
まあ他国を制圧する時、土着の神様の扱いを巡りいろいろあってそうなってしまうのだ。
しかしキリスト教の場合、取り込まずに悪魔にしてしまう事も多いのだ。

まあざっとこんなところである。
こう見ると日本を制圧した天ツ神系の神様は入っていない様だ。
ちなみに国ツ神系の元締めは出雲だが、天ツ神系の元締めは高天原である。
富士の麓とも言われているが、そう云えば天ツ神系の神様が一堂に会するのは聞いた事が無いのである。
やっぱり日本を制したと言っても国ツ神系も現在まで立派に生き残っているところを見ると、完全は抑えきれなかった様なのである。
おちおち国を空けては集まれないと言う所なのであろうか?

しかし日本の神話も読んでみると結構面白いのである。
実際の出来事であったろうことが神話化されてファンタジーの様になっているが、裏読みしてみると中々に激しい争いが在った様なのである。

例えば有名なスサノオによるヤマタノオロチの退治話はこうなるのである。

スサノオは敵対していた近隣を纏める八つの部族の長に和議を結ぶとの名目で宴の席に招待し、酒を飲まして酔っ払った所を騙まし討ちにして一気に制圧した。
そして彼らが奉っていた神器であるアメノムラクモの剣(クサナギの剣)を取り上げて自分達の神器とした。
となるのである。
こう見ると一気に現実的な生々しい争いごとが見えてくるのである。

ちょっと話がそれたが、神様の世界もいろいろ勢力争いがあると云う訳である。
七福神に天ツ神系の神様が入れなかったのもその辺の事情があるのかもしれないのである。

まあ気が付かなくても以外に身近な所にも神話は根付いていると言う話。

今回は余談は無いのである。

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